嘘や夢であって欲しかった その6 様々なところで色々な人の話を聞く その2

嘘や夢であって欲しかった その6 様々なところで色々な人の話を聞く その2

2005/02/13

ちょっと話の内容が前後してしまうのですがご了承ください。

2005年2月10日----------

 今回は司法書士会の無料相談を受けました。私の県の司法書士会では、まずは「無料電話相談」をしてみて、もう少し具体的な事が知りたい場合は「無料相談」という形を取っています。私は「もし自分の問題を司法書士さんに頼むとどれくらいの費用がかかるのか」というのを知りたかったので、無料相談をすることになったのです。

うぬ・・・フツーの民家みたい・・・

 雑居ビルの10階にある、その司法書士会はドアの作りから見ても「事務所」というよりは「市営住宅」という感じがしました。唯一他と違うのは小さな看板に「司法書士会」と書いてある事だけでした。呼び鈴を押すと、30代くらいの女の人が出てきました。手にはゴミ袋をさげていました。

「予約の方ですね」
「はい」
「どうぞ、中でお待ちください」
「ありがとうございます」

 中に入ると、その人は中の部屋に向かって「おつかれさまでした」と言ってゴミをさげて出て行ってしまいました。PM6:00ということもあって、この人は帰宅するのかも知れません。

 司法書士会の事務所は建物自体は普通の住宅っポイ感じですが、さすがに中は事務所という感じがしました。パーティションで区切られた相談コーナーらしきものが見えたり、会議室と書かれたドアがあったりしました。
 入り口のドアにいくつか椅子が並べられており、そこで待ちました。待っている間、問診票みたいなの(アンケート形式で今回の相談事を記入する)を書きました。

 私よりも前に2人相談したい人が来られていて、順々に相談が始まりした。

・・・(おじさんのような声)私は技術者でして、完全歩合制なモノですから・・・
っつーか、相談事が外に丸聞こえじゃんかよーっ!!

 相談コーナーは別に個別の部屋という事ではなく、前述した通り「パーティションで区切ってあるだけ」なので、待っている私に「おじさんの切実なる相談事」がまるまる聞こえてきます。さすがに顔までは見えないのですが・・・。
 どうやらその初老のおじさんは、

  1. 技術職で、何かを開発してそれで生計を立てているらしい。
  2. 完全歩合制ということでこの不景気の中、開発費がかさんで首が回らなくなったらしい。
  3. ひと月40万円くらいの支払があるらしい。
  4. 財産のほとんどを売り払ってしまったらしい。
  5. この先どのような生活プランを立てていけば良いのか分からなくて困っているらしい。

ということが"つぶさに判明"です。

まぁ、無料だから仕方ないか・・・私も丸聞こえなんだろうなぁ・・・

 そんな事を考えつつ。

 いよいよ私の番になりました。私は舌足らずなので今までの数々の相談経験からしても、説明するのが非常に長く曖昧になってしまいます。時間を無駄にしたくないので、予め今まで起こった事を時系列というか日付順に紙に書いておいたので、それを読んでもらう事にしました。紙に書いた内容は出来るだけ「事実や行動のみ」にして、自分の思いとかは極力書かないように注意を払っています。

「なるほどねぇ・・・。今日は何か他に証拠になる物を持って来られましたか?」
「はい、こちらです」

 私は借用証書と領収証、内容証明郵便3通、5%と18%と29.2%と引き直し計算の表を渡しました。

「なるほどねぇ・・・」
「はい・・・」
「まぁ、訴額も50万円くらいですので、司法書士を雇うというのはあまりおススメ出来ませんねぇ」
「そうなんですか」
「はい・・・。まぁ弁護士さんにも同じようなことを言われたと思うのですが、結構費用がかかりますよ。着手料だけでも10万くらいで書類作成でも5万くらいでしょうか。費用と回収する額を考えると割にあわないでしょう。ご自身が頼まれる司法書士によって値段が若干変わると思いますが・・・」

そういえば、2005年1月31日に弁護士さんとお話(有料で6,300円/40分)した時は「請求する額が少ないので弁護士を雇うのはあまり得策じゃないよ。着手料だけでも10万くらい、書類作成は5万くらいかかるからね」と言われたっけ・・・

「それに書類を作成すると言っても、証拠に関しては結局ご自身が作られたモノとほとんど変わりがありません。後は裁判所で訴状を書くくらいですかねぇ」
「はぁ・・・」
「訴状はご自身でも作成出来ると思います。訴状の書き方は裁判所の人が教えてくれますし」
「そうなんですか」
「それにしても時間がかかった事でしょう。それにしてもこれだけの証拠をお一人で作成出来るのですからハッキリ言って問題ないです。もう少し自信を持ってください」

 "嘘や夢であって欲しかった その4"の「利率の問題」もぶつけてみました。

「なるほどねぇ・・・うーん」
「そうなんです。このままでは私は最大114,082円損してしまう事になるのです」
「もし・・・もし仮に私(司法書士さん)が訴える場合でしたら年率29.2%のほうをまず求めるでしょうねぇ。それで裁判所が"引き直せ(引き直し計算をしろ)"と言われたら、そこで初めて引き直すみたいな感じで」
「そうですか」
「というわけで、ご自身が出された3通の内容証明郵便なのですが、最後の3通目は証拠としては提出しないようにしたほうが良いでしょうね」
「はぁ」
「この3通目の内容証明郵便の書かれている金額は他の2通と違い年率18%で引き直した金額ですよね」
「はい」
「内容証明郵便は本来ならこの場合"督促しましたよ"ということだけの証明ではあるのですが、引き直した金額を書いた事によって主張が弱くなる可能性があります。前の2通と金額が違いますから。裁判所はおそらく"ああ、この差額は放棄したんだな"と見なすでしょう」

ああ、早速ミスっちゃってるよ、私。

「裁判で提出する証拠は"借用証書"と"領収書"、"金融会社のご利用明細"、後この"ご自身が書かれた今までの経緯"で良いでしょう。先ほども申し上げましたが、引き直しを裁判所から要求されるまでは引き直さない事です。結局裁判をしてみないと分からないのですが、ご自身の場合は5%は当然なのですが、18%は固いでしょうし、28.2%ももしかしたら運良く認められるかも知れません。」
「分かりました。有り難うございます」

ということで司法書士会を後にしました。