嘘や夢であって欲しかった その18 検察庁にて

嘘や夢であって欲しかった その18 検察庁にて

2005/03/19

2005年3月18日----------

 その17で(予想の範囲内ではあるが)これ以上どうする事も出来ない事を告げられた私。このまま予想通りに事が運ぶと最悪な結果になってしまうかも知れないので、なんとか次の一手がないものかと、検察庁へ行ってみました。

前々から周囲の人からは「騙されているんじゃないか」と言われていたし・・・

 今までの私は「警察」と「検察」の区別がついていませんでした。検察というのは犯罪者を罰する為の機関です。
 犯罪者を罰する為にはまず捕まえて、それから裁判にかけて有罪判決を取り、拘置所に送ります。
 一人でこれらの全てをやるとエラく大変な作業になってしまいますので、捕まえる係=警察、裁判をする係=検察、というふうに仕事を分担しているそうです。

参考:検察官って何?


「それにしても警備が厳しく物々しいところだなぁ・・・」

 地方検察庁へ行った私の最初の感想はこれでした。
 入り口に二人、玄関に一人、案内所に一人と警備員さん(注意:もしかしたら警察官かもしれない)がいます。そこを通る度に「どこに行かれるんですか?」「何をされに来られたんですか?」とイチイチ聞かれます。

 そういうわけで私もイチイチ

「地方検察庁へ行きます」
「被害者相談へ来ました」

 と、答えました。なんか気疲れしちゃうよなぁ・・・。まぁ、これも誰もが出来るわけでもない貴重な体験だから、と自分に言い聞かせたり。

 本当は電話での相談をしようと思っていたのですが、いくらコールしても応答が無いので乗り込んでみた次第。直接、顔を見ながらお話ししたい、というのもありました。

 案内所の人(こちらも警備員さん)に「被害者相談」の旨を告げ、問診票みたいな紙に住所氏名を記入しました。しばらくするとOKが出たようで(なにせアポイントメントしなかったので)部屋を案内されました。
 準備ができていないという事で待合室で少し待つように言われました。

まぁ、それにしても殺風景な内部だねぇ・・・

 地方裁判所も結構殺風景でしたが、こちらは薄暗く暗い色合いなので輪をかけて殺風景です。それぞれの部屋のドアは地方裁判所では薄い緑色でしたが、検察庁は黒に近い茶色い木のドアで少々重々しいです。
 今まで行った様々な政府の施設の中で一番さわやかな感じだったのは、私が少額裁判で利用した簡易裁判所。飾りは全くないものの、窓も大きくて内部は明るく南向きで、壁は白に近いベージュでした。

あれっ・・・うぬぬ、そうなんだ・・・

 待合室には掲示板があったり検察庁の冊子等が置かれていたのですが、冊子の片隅には「郵政民営化を推進する冊子」がありました(1部しか無かったので持って帰りませんでした)。検察庁的には郵政民営化を推進のようです。
 まぁねぇ、相手が公務員だったらさぞかしやりにくそうだし・・・ねぇ、と邪推してみるテスト。そういえば、どっかの他の施設にも同じようなのがあったような気もします。

郵政民営化に反対なのは一部の郵便局員と政治家だけですか?

 そんなことをつい思っちゃったり。
 私の友人の中で郵便局員の人がいますが「郵政民営化大賛成」です。下っ端になればなるほど理不尽な扱いでホトホト困っているそうで。


 さてさて、「被害者相談室」に案内された私です。

 相談室は廊下とうってかわって結構明るい雰囲気だったので安心しました。
 ソファーが並び、相談室というよりも応接間に近いかも知れません。そんな"応接間セット"にちょこんと腰掛ける私。
 ただ普通の応接間と一つだけ違うのは係の人が二人いて、一人は私の応対をする人で、もう一人は部屋の片隅にある小さな机と椅子で「私たちの会話を記録する人」がいる事です。豪華取調室という感じ(もちろん私が勝手に名付けた)、かな・・・。

 ま、取り調べされようがされまいが、今の私は必死ですのでそんな事はおかまい無しです。

 そこでは私は一連の出来事をお話ししました。初老のおじさん(おじいさんに近い。もちろん係の人)は、

「うーん・・・結論を先に申し上げますと、起訴するのは状況から言ってかなり難しいですなぁ」

と、言われました。やはりそうなのか・・・。

「地道に、辛抱強く、相手方に取り立てするしか無いでしょう。お役に立てなくて申し訳ないです」
「わかりました。ありがとうございます」
「ところで、差し支えなければ書類をコピーさせてもらえませんか?」

 無理を承知でお話を聞いてもらったので私は了承しました。私の持ってきた書類を何枚かコピーし、私に返却されました。


 帰り際、私は物々しい警備員の方達全員に「お疲れさまでした! (ピシっ!!)」と敬礼されました。

あの・・・なんかちょっと気恥ずかしいんですけれど・・・

 取りあえず私は「ありがとうございました」と全員に挨拶して地方検察庁を後にしました。