嘘や夢であって欲しかった その19 今までのおさらい〜総集編〜

嘘や夢であって欲しかった その19 今までのおさらい〜総集編〜

2005/03/20

 強制執行という一つの節目を迎えましたので、今までどんなことをやってきたのか、反省をかねてもう一度おさらいをしてみます。

なんかドラマかアニメばりだねぇ・・・遊んでんじゃないの?

 もう、なんとでも好き勝手言って欲しいです。
 かれこれ19回かぁ・・・ドラマかアニメだったらほぼ5ヶ月ですね。


第1回 2004年2月2日と3日、私は会社の上司(以下、相手)に無心され、金融業者を通じて合計60万円を貸し付けました。お金の使い道は「裁判費用」だそうです。相手は2ヶ月後の3月末に全額弁済(=返済)すると約束しましたが、結局約束は守られませんでした。残念な気持ちと同時に不安になる私でした。

第2回 金融業者への支払いが月々26,000円でしたので、25日の給料日には必ず弁済を督促(=実行するように言う事)してましたが、9月と11月はすっぽかされました。その分は私が代わりに立て替えました。2004年12月9日、借用証書(金銭消費貸借契約書)を作成しました。口約束ではなく書類の作成する事によって約束を守ってくれるようになるだろうと信じる私でした。

第3回 しかし現実はそんなには甘くはありませんでした。2005年1月に入っても一向に弁済はされません。1月以降、私が会社に行かなくなったからでしょうか。督促をしてものれんに腕押しです。そこで私は「内容証明郵便」を使って督促する事にしました。期間を置いて合計3通出しました。

第4回 内容証明郵便を出しても、やはりなしのつぶてでした。色々な人に相談した結果、訴訟(裁判)することを考えました。しかしそれを行うと請求額を減縮しなくてはいけないという事が分かりました。また、裁判所はただ単に命令したり権限を与えてくれるだけで現場には行ったりはしない事、強制執行(差し押え)は自分で何もかもしなくてはいけないという現実を知り、私は愕然としました。

第5回 分からない事がチョコチョコ出てきました。自分の考えを整理整頓したりもしたかったので、もう一度相談するために政府の施設を一通りまわりました。強制執行が失敗した時は「財産開示手続き」という手続きがあるそうです。少し私は希望を持ちました。

第6回 司法書士会に行って相談をしました。弁護士さんや司法書士さんにかかる費用は10万円くらいからだそうです。裁判では自分に不利な証拠は出す必要がない事、引き直し計算も自ら進んでやる必要は無い事などを教えていただきました。また、アットホームな司法書士会に軽いショックを覚えました。

第7回 TVの中の裁判と現実の裁判の様子は明らかに温度差があることをしみじみ思いました。債権者の立場は法律ではあまり守られていないことに怒りを覚えました。

第8回 最後に出した内容証明郵便が不在という事で私の手元に戻ってきました。完全に相手のペースでダラダラとただ単に待つだけという状態に、私はもう限界を感じていましたので、思い切って簡易裁判所に行き、少額訴訟の手続きをしました。

第9回 証拠書類をご紹介しました。

第10回 裁判にある程度なれる為に他の人の裁判を傍聴しました。あまりのグズグズな雰囲気にビックリしました。

第11回 私の裁判(審理)の日がとうとうやってきました。前々から準備をしていたにもかかわらず、時間に遅れそうになってヒヤヒヤでした。

第12回 結局相手は審理には来ませんでした。一方的に私の言い分が通り、判決が言い渡されました。

第13回 相手の職場や自宅を遠目から観察しました(捜索する事は許されてはいないので)。裁判所の出頭命令を無視し、いつも通りの生活を送る相手にあきれてしまいました。

第14回 今度は強制執行の手続きのための準備を始めました。相手の身分証明書をとる事は非常に難しい事が分かりました。官報を調べたりしましたが、あまりの効率の悪さに断念しました。

第15回 強制執行の現実をご紹介しました。債権者にはさまざまな規制がある事が分かりました。債務者は意外と余裕のある生活が出来るということで、私は落胆の色を隠す事が出来ませんでした。

第16回 強制執行を行う為の各種書類をご紹介しました。

第17回 強制執行の手続きを済ませました。強制執行を行うには様々な障害がある事実が判明し、私は呆然としてしまいました。

第18回 今までは民事での解決方法(お金で解決すること)を目標としてきましたが、刑事での解決方法(処罰で解決すること)の道が選択出来ないだろうかと、検察庁で相談をしました。しかし、状況から言って刑事での解決方法は難しい事を告げられてガッカリしました。

 各回はこんな感じでまとめる事が出来ました。いかがでしょうか。


 今までにかかった費用などをまとめてみます。

内容証明郵便・訴訟費用・強制執行費用など
内訳 1つあたりの金額 個数
借用証書の収入印紙 1,000 2 2,000
内容証明郵便 1,220 3 3,660
弁護士の法律相談料 6,300 1 6,300
少額訴訟費用(切手+収入印紙) 8,700 1 8,700
強制執行費用(切手+収入印紙) 6,820 1 6,820
商業登記簿謄本 1,000 1 1,000
合計 28,480円
分かっている駐車料金
日付と時間 1つあたりの金額 個数
駐車料金(2005年1月31日)1時間 440 1 440
駐車料金(2005年2月10日)1時間15分 540 1 540
駐車料金(2005年2月16日)26分 220 1 220
駐車料金(2005年3月12日)1時間30分 540 1 540
駐車料金(2005年3月13日)1時間4分 540 1 540
合計 2,280円
最近のガソリン代(だいたい月2万円くらいかな)
日付 1リットルあたりの金額 個数
2005年2月11日 101 42.46 4,288
2005年2月18日 107 49 5,243
2005年3月2日 105 30.28 3,179
2005年3月13日 114 54.18 6,176
合計 18,886円
相手の分の立替金
日付 金額
2004年11月30日 2,000
2004年12月7日 22,000
2005年1月15日 22,000
2005年2月20日 20,000
合計 66,000円

 私は車で移動していたのでガソリン代や駐車料金がかかります。ただ、これらは様々なところに行ったりしましたのでハッキリとは分かりません。参考程度です。

 相手の分を立て替えて金融業者へ支払った支払いについては、金融業者に対する私の期限の利益が失われないよう、ギリギリの金額と日付になっています。
 もちろん金融業者の残金は2005年3月20日現在で487,695円ですので、ちゃんと弁済してもらわなければ困ります。


 これらの金額を高く見るか安く見るかは人それぞれです。

 私自身は現在無職でお金が無いため「弁護士や司法書士さんにお願いする」事が最初から出来ませんでした。出来るだけ費用がかからないように自分で法律の事を調べたり、無料相談を中心に各先生のところへ何回も足を運んだりしました。

 初めての事ということもあってか、ここまでこぎ着けるのに結構時間がかかりました。足掛け3ヶ月くらいでしょうか。でも無職=「時間が使える」ということでレスポンス良く動けたとも思ってみたり。

 私の一連の体験談を読んでいただければお分かりのように、時間対費用とか、費用対効果を考えると「訴訟」や「強制執行」は誰にでもおススメ出来る事ではないと思います。
 訴額が何百万もあったり、相手が会社だったりすると話は変わってきますが、個人間の貸金で、かつ、少額訴訟のレベルの場合は「あきらめる方が総合的考えて痛手が少なくて良い」と思う時もあります。

 時間も費用も手間もかかります(かなりのヒマと根気が必要です)。それでいて確実に弁済してもらえるという保証は残念ながらどこにもありません。法律に従って正規の手続きをした私でさえそうです。それが今の日本の法律の現状です。

 相手がグズグズと「何もしない」とか「開き直ってしまって訴訟や裁判所の命令を何とも思っていない」ような私のケースの場合、結局「債権者側は費用や時間だけかかってやるだけ無駄」ということになりかねません。

 私はそれでもハナからあきらめたくは無かったし、出せるだけの精一杯の努力はしたかった・・・それだけです。

 確実に良かったと思える事は「イヤでも法律や実態に詳しくなった」事かなと。知識が豊富というよりも「経験者は語る」という感じで体にしみついています。ハイ。