嘘や夢であって欲しかった その22 任意の事情徴収
2005/04/03
2005年03月31日----------
募る焦燥感
「強制執行をかけたのだけれど、会社は本当に支払う気があるのだろうか?」
「相手はまだ会社にいるのだろうか」
「この間会社に電話したとき、社長への取り次ぎを頼んだが、"折り返し電話をする"と言って結局無視されたのだが」
「いつになったら"第3債務者に対する陳述報告(=私の場合、相手の給料の詳細を会社側が示す事)"がされるのだろうか」
「他の従業員はどうなっているのだろうか」
何もアクションが無い会社に対していらだちを隠せない私。訪問しても良かったけれど、訪問したからと言って真実が明らかになるとは到底思えません。適当にあしらわれて終わってしまうでしょう。元従業員だった私はそのあたりの社風を誰よりも良く知っています。
時間だけが無駄に過ぎていき、焦燥感が募るだけの日々。月々の支払いは必ず私にやってきます。
そうだ、遠巻きで監視してみよう!
探偵みたいなことをするのは気が引けますが、何もしないと気が狂ってしまいそうです。裁判所は"セルフサービス"で具体的には何もしてくれませんから。
探偵ゴッコ
遠くだとよく見えないため、友達から10倍ズームのデジカメを借りて早速監視態勢(張り込み)に入ります。気分は探偵です。徒歩だといかにも怪しいし、ナンダカンダ言って寒いので、車の中で今日は一日中過ごす予定。ちょうど会社の前はパチンコ屋なので、思う存分車を駐車することができます。
ただ、名探偵コナンのように「刑事事件」ではなく「民事事件」のため、明らかに迫力に欠け、スケールダウンなのは確かです。あと、張り込みはひたすら待つばかりなので退屈で死にそうです。
それにしても10倍ズームのデジカメってピントが合わせにくいなぁ・・・
結構マニアックなデジカメを借りたので、素人の私は操作感覚にシクハク。ゴチャゴチャいじくっている間に何となくコツがつかめてきたような気がしました。
任意の事情徴収
コンコンコン・・・
車をノックする音が聞こえます。振り返ってみて見ると、私の車の前にはパトカーがいて、お巡りさんが立っていました。
私は窓を開けました。
「あー、キミキミ。ここで何をしているんだい?」
ぎゃーっ、不審者と思われているよ・・・まぁ、パチンコ屋の駐車場でカメラをずっと覗いているんじゃ、間違われても仕方ないけれど・・・
私はたまたま債権差押命令を持っていましたので、それを見せながら「あの会社には私の債務者がいるのでちゃんと出勤しているのかどうか監視しているのだ」と説明しました。
「そうだったんか。でもなぁ、あまりにも君の行動は不審すぎるよ。住民の方々や私らから見ると、どうしてもなぁ・・・」
どうやら住民の方々から通報されたようです。うぬぬ・・・。
「それにしてもどうして会社に直接行かないのだ?」
「警察にも相談所があるのでそっちで相談してみないのか?」
「弁護士と相談しないのか?」
わけを話そうかと思いましたが、いきさつが長くなってしまうということもあるし、私自身も段々とおっくうになってきました。
警察と相談したところでどうという事にもなりません。それは「地方検察庁へ来庁した」際に既に分かっています。お巡りさんはあくまで"刑事事件"を扱う人であります。このお巡りさんに民事事件を話したところで私にとってもお巡りさんにとっても時間の無駄でしょう。
「わかりました。もう一度地裁(地方裁判所)に行って相談してみてみます」
適当に切り上げて、私はその場を後にしました。お巡りさんに任意の事情徴集を受けるとは・・・いやはや・・・。
